たった1フレームで映像の印象が変わる

先行画面の尻の1フレームと後続の1フレームをつなぐ、その瞬間に「映画」が棲んでいる

これは有名な黒澤明監督の言葉です。

前のカットの尻の部分と、次のカットの頭の部分、そのつなぎをどこで切ってどこにつなぐか、そこの1フレーム変わっただけで大きく映画の印象が変わるよ、という話です。

黒澤監督は映画の人なので”その瞬間に「映画」が棲んでいる”と言われているのですが、ミュージックビデオやCM などにおいても、やはり1フレームというのは非常に大事になってくると思います。

特に15秒CMなどになると、その1フレームの違いがとても大きいと感じます。

CMは詰め詰めの感じで作られるものもあるので、1フレームをいかに大事にできるか、例えば前のカットの尻を1フレーム伸ばした時と1フレーム短くした時でどのように印象が変わるか、など実験してみると結構違いが分かるのではないかと思います。

映像を始めた頃は、先輩にチェックしてもらった際に「もたついてるから1フレームとか2フレームとか少し切った方がいいよ」と指摘され、実際に1フレームや2フレーム短くして繋いだ物と見比べて「これでちょっともたついた感がなくなっただろう?」と言われても、当時はよくわからなかったのですが、今ではそれがすごくよくわかります。

今の話はカットとカットの繋ぎ、たった一箇所の部分で1フレームが…という話でしたが、それが映像作品全体となると、カットの数が多ければ多いほど、作品全体の印象に関わってくるので、いかに1つ1つのカットの繋ぎの1フレームを大事にできるか、というところに、編集する人の個性やテイスト・雰囲気などが出てくると思います。

最近よく観ているとある海外ドラマがあるのですが、ずっと見ているうちに、今回の編集マンは〇〇だな、みたいな感じで、だんだん誰が編集しているのかわかるようになってきました。ドラマの時間が45分程あるので、ずっと見ていると印象が全然違く、明らかに編集の差が出ていて、個性が出ていると感じました。

それが、映像編集の面白いところでもあると思います。

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